直結増圧式給水の採用時に押さえておきたいポイント
直結増圧式給水は、給水管から直接引き込んだ新鮮かつ安全な水道水を各世帯の蛇口まで運ぶ画期的な方法です。しかし、デメリットがないわけではありません。ケースバイケースではありますが、建物の使用状態などによっては従来の受水槽式給水のほうが優れていることもあります。
こちらでは、直結増圧式給水工事・排水管の更新工事・給水管JAB洗浄工事などを手がける株式会社ライフが直結式と受水槽式のメリット・デメリットについてご説明します。
メリット・デメリットで考える最適な給水方法
建物の用途によっては、受水槽式(高置水槽式給水)が適している場合もあれば、直結式(直結増圧式給水)が適している場合もあります。もし、給水設備の改修を検討されているのなら、建物の使用状況をよく考慮して間違いのない給水方式を選択しましょう。
直結式と受水槽式を徹底比較!
直結式給水(直結増圧式給水) | 受水槽式給水(高置水槽式給水) | |
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概要と特徴 | 4階までの建物であれば、配水管の水圧のみを利用して各蛇口へ給水することが可能です。4階以上の建物では、増圧ポンプを使用して水圧を高めれば、直接水を引き込めます。 | 配水管から受水槽に水を蓄えます。排水管から揚水ポンプで高置水槽へ水を汲み上げ、自然流下の力で各戸の蛇口へ給水します。 |
メリット |
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デメリット |
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災害時の給水~「3.11」の事例から~
直接給水方式でもっとも気をつけたい点が、停電時の給水(断水)です。しかし、記憶に新しい2011年の東日本大震災とその後の計画停電では、水道施設の一部である送水ポンプは止まりませんでした。そのため、建物内(配管設置)の増圧ポンプは止まったものの、直結給水方式のマンションでも6階以上の一部の部屋で水圧が低くなっただけで、断水になった部屋はありませんでした。
つまり、直接給水方式でも断水には至らなかったのです。とはいえ、今後どのような災害が起こるかは誰にもわかりませんので、災害備蓄用水缶(横浜市水道局で販売しています)などの十分な備えが必要です。
神奈川県横浜市の株式会社ライフは、神奈川県下の各市および東京都の指定給水装置工事業者です。ご相談いただいた建物の立地に沿った適切なご提案をいたします。既設設備の変更の場合は、他の居住者様への十分な説明が不可欠。さらに、役所への申請などさまざまな事務手続きも必要になります。これまで数多くの給水管・排水管工事に携わった当社があらゆる面でお客さまをサポートしますので、安心しておまかせください。